世界文化遺産/蘇州市公式観光サイト

蘇州古典庭園・文化遺産

古城の内外に点在する、大小様々で精巧で優雅に作られた庭園は、真珠ように綺羅びやかに、
蘇州の歴史文化を飾っている。これらの庭園は蘇州の中でもっと趣ある空間。
蘇州は「この世の天国」と中国では呼ばれているが、庭園はまさに「天国にある天国」と言える。
1997年に拙政園，留園など9つの古典庭園がユネスコ世界遺産に登録されている。

拙政園

明時代の正徳年間に建築された中国四大庭園の一つで、最も歴史のある古典庭園。明るく爽やかな趣が強い明時代の庭園はユニークな風景で組み立てられ、飾り気の無い自然なスタイルを確立し中国古典庭園のスタンダードとなった。

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住所：姑蘇区東北街178号
入場券：オンシーズン　９０元
オフシーズン　７０元
留園

明時代の万歴年間に建てられ、清時代の同治年間に再建された中国四大庭園の一つ。庭園と邸宅が一体化し庭園内のそれぞれの建築物によってスペースが区分けされている。くねくねと複雑な配置で「園中に園あり、景外に景あり」と謳われる庭園芸術傑作を作り出した。蘇州古典庭園の中でも独自の一派を成す。またここには江南庭園の中でもっとも美しい太湖石と言われている「冠雲峰」は留園の至宝と言われる名石も設置されている。

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住所：姑蘇区留園路338号
入場券：オンシーズン　５５元
オフシーズン　４５元
■おすすめコース：
古典庭園日帰りの旅行
拙政園——蘇州博物館——獅子林——観前街——平江歴史文化区

網師園

最高の格式で完璧な蘇州庭園と言われ、庭園の設計者がお手本とした小園。「夜の花園」というイベントでは崑曲や評弾(大衆園芸、日本の講談のようなもの)など、蘇州の伝統芸能が披露され、江南音楽の独特のメロディとともに、夜の花園を楽しむことが出来る。

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住所：姑蘇区帯城橋路闊家頭巷11号
入場券：オンシーズン　40元
オフシーズン　30元
夜の花園 100元
環秀山荘

環秀山荘は世界文化遺産です。現在の蘇州刺繍博物館の中にあり、面積は大きくないが、建築、園林、彫刻、詩書、灰彫などの伝統的な芸術を一身に集めています。特に、戈裕良氏が作った築山は、絶景と言えます。戈氏石組は簡明で勢いがあり、構造が厳密で、「江南随一」の誉れがあります。
獅⼦林

獅子林は蘇州四大名園の一つで、元代園林の代表です。2000年に世界文化遺産に登録されました。園内には石山が林立し、多くは獅子のような形をしていることから「獅子林」と呼ばれています。園内の回廊の壁には宋代の四大家蘇軾、米芾、黄庭堅、蔡襄の書道碑や南宋の文天祥の『梅花詩』の碑刻作品が埋め込まれています。
耦园

耦園は住宅の東と西の両側にそれぞれ1園が建てられていることから「耦園」と呼ばれ、「耦」は「偶」と同じ由来があり、夫婦が故郷に帰って隠遁するという意味です。1宅2園のレイアウトは、蘇州の多くの古典園林の中で一風変わった特徴があります。
滄浪亭

滄浪亭は蘇州の最も古い園林であり、獅子林、拙政園、留園と共に蘇州の宋、元、明、清の四大園林に挙げられています。

ほかの園林のおすすめ：
名称	住所	入場料
退思園	吴江区同里鎮古鎮新填街234号	同里水郷町クーポン券に含まれている。
芸圃	姑蘇区天库前文衙弄5号	10元
静思園	江蘇省蘇州市呉江区雲梨路919号	70元

昆山市亭林園

昆山亭林園は江南水郷である昆山市内の北西の隅に位置し、1936年、この地の名士顧炎武を記念し、字の「亭林」がつけられた。この庭園の歴史は長く、豊かな文化があって、国家AAAA級景勝地に認定されている。
亭林園には山や川、透かし窓、東屋、草花、樹木などがバランスよく組み合わせられ、江南園林の味を醸し出している。昆石と瓊花、双頭蓮は玉峰の三つの宝とされている。三つの宝に囲まれているのは「三館」と呼ばれている顧炎武記念館と昆曲博物館、昆石館である。山紫水明で大自然に馴染み込んだ景物は、水に囲まれ、山と川が映し合い、その中を歩けば歩くほど、景色が変わっていき、何とも言えない綺麗な場所である。

中国大運河・文化遺産

古城城壁に沿い流れる大運河が千百年間、古都蘇州を守ってきました。蘇州の経済と文化の母、蘇州の命脈である運河は、2014年6月蘇州区沿岸の4本の運河とその他7箇所が世界文化遺産に登録されている。

平江歴史文化街区

水の都の蘇州で最も昔の風情が残っている歴史文化街区。石畳の道の両脇を古い民家をリノベーションして作られた、バーやカフェ、コンセプトショップ、ゲストハウスなどが立ち並ぶ。ここでは伝統的な蘇州の軽食を味わい、船で運河周りなど昔の蘇州スタイルの生活体験もできる。また伏羲琴館、礼耕堂、昆曲博物館、評弾博物館など蘇州特有の楽器音楽を楽しめる。ここでは食事から体験まで楽しむことが出来る。

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住所：姑蘇区にあり、中心区間は街区中心にある長さ１６００メートルの平江路。
山塘歴史文化街区

古都の閶門と「呉中第一名勝」である虎丘を繋ぐ七里山塘は、唐の時代に街が開かれて以来、「姑蘇第一街」という名誉を得た。古街の両側に茶楼や居酒屋が林立し、会館や老舗が密集している。南側にはこの街と千百年以来を供にしてきた山塘河の上に、美しく飾られた遊覧船が行き来し、古い橋は古色蒼然とし、川岸で生活する人々の家々は水の都のしみじみとした味わいを伝える。

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住所：姑蘇区閶門外山塘街

その他おすすめ庭園観光：
名称	住所
全晋会館	姑蘇区平江路張家巷14号
宝帯橋	呉中区長橋鎮傍運河西側
呉江古繊道	京杭大運河呉江区間
虎丘雲岩寺塔	姑蘇区虎丘山門内8号

盤門

中国で唯一完全保存の状態で残っている水隆城門遺跡。「東洋のヴェニス」と呼ばれた蘇州の街並みを体現している重要スポット。その素晴らしさから「北で万里の雄大さを見、南で盤門の麗しさを見る」と言われているほど。盤門と外濠の上の呉門橋、宋時代の古塔瑞光塔を合わせて「盤門三景」と呼ぶ。異なる三箇所に建てられた異なる時代の遺跡が古運河によって結ばれている。

INFORMATION

住所：姑蘇区東大街49号

非遺・文化遺産

宋錦

中国において、「錦」は十四種の織物の中で最も手間がかかり、構造が複雑の一種である。蘇州の宋錦は宋の時代に盛んになり、南京の雲錦、四川の蜀錦と並んで、中国の「三大名錦」と呼ばれている。宋錦は最も文人の気質がある。光沢感の無くした生地を使うため、華やかでありながらも目立たなく、控えめで「織物の冠」と称されている。
宋錦の作り方と言えば、糸取り、染色を含めて、織り上がるまでに20以上の工程を経る。これで、丈夫で耐久性があり、何度洗濯されても色褪せることがなく、実用性が高い。複雑な作り方だけではなく、宋錦は中国の伝統模様を極致まで運用し、図案が精緻で豪華絢爛である。
＊オススメ：呉江宋錦文化園、銭小萍宋芸坊など
Tips：中国の蚕糸絹織物技芸は2009年に人類の無形文化遺産の代表的な一覧表に登録され
緙⽷

緙糸、「刻糸」とも言われ、昔は中国皇室専用の織物の一種とされていた。最も早く鑑賞用にされた織物として、緙糸は念入りに作られ、素朴で優雅で、鮮やかでありながらも秀麗な特徴があり、「織物の聖」と呼ばれている。触ったり、擦ったり、揉めたり、洗ったりされても色褪せないため、「千年も壊れない芸術の織物」とされている。現在に至り、この古い芸術は現代の美意識と結び付けられ、様々な形で再び人々の目の前に現れて、改めて優雅な風姿を示す。人々は細かい織り目と織り上げられる糸を通して、緙糸の美を感じる。
＊オススメ：蘇州工芸美術館、中国仁和緙糸研究所など
蘇繍

蘇繍は蘇州呉江一帯に発祥し、中国伝統名繍のトップとされている。刺繍枠に、千年以上に伝わってきた絹を張り、女性たちは銀の針で江南の柔らかさと美しさを刺して、繊細な蘇州の趣と強靭な職人精神を示す。歳月の更迭に伴い、蘇繍は風格も内容も絶えず変わってきた。一本糸の輪郭に美しい装飾を追加し、片面の刺繍から両面刺繍に進化し、トップクラスの職人は針一本で、現代デッサンの効果を見せる。
＊オススメ：中国蘇繍芸術博物館、中国刺繍芸術館など
昆曲

昆曲、「昆劇」という別称があり、「百劇の祖」と誉められていて、14世紀の蘇州昆山で生まれた。600歳を超えた昆曲は、永遠に続く長い劇のようで、精緻な衣装、美しい笛の音、簡単な目つき、振る舞い、シーンの変換、キャラクターの変遷によって、江蘇ならではの物語を唄い、風雅の美で江蘇数千年の歴史を見事に表現する。
＊オススメ：中国昆曲博物館、蘇州昆劇院など
Tips：昆曲は2001年に第1回ユネスコ「人類の口承及び無形遺産に関する傑作」に選ばれる。
古琴

琴棋書画は古代中国の文人が習得しなければならないスキルであり、「四芸」とも呼ばれている。古琴は「四芸」の首位として、発展する中で多くの流派が現れた。その中、虞山琴派は蘇州常熟で発祥し、数百年伝わってきて、後世から「古音正統」と称えられている。古琴を弾くのは、音楽を演奏するためだけでなく、瞑想、個人の修養及び親友間の感情の交流と密接不可分な関係がある。したがって、古琴芸術は東洋文化の象徴になった。
＊オススメ：蘇州博物館、伏羲古琴文化会館など
Tips：中国古琴芸術は2003年に第2回ユネスコ「人類の口承及び無形遺産に関する傑作」に選ばれる。
蘇州評弾

蘇州評弾は蘇州評話と蘇州弾詞の総称で、蘇州方言を使用する伝統的な説唱芸能である。評話は通常一人で、歴史上の有名な戦争、英雄豪傑の昔話などを言葉と身振りで演じる。弾詞は二人で説唱し、上手（主演者）が三弦を持ち、下手（補助者）が琵琶を抱いて、弾きながら才子佳人の愛についての伝奇小説と民話を語る。
＊オススメ：中国蘇州評弾博物館、翰爾園茶楼など
核彫り

核彫りは中国伝統的な民間ミニチュア彫刻工芸で、桃や杏、オリーブや胡桃などの実を芸術品に彫り上げる。核彫りは題材が斬新で、主に宗教神話、歴史人物、民間物語、自然風景などに関わる。表現形式により、主に丸彫、透彫と浮彫に分けられ、構図が巧みで、造形が生き生きとする。代々の核彫り職人は小さな彫刻刀を使い、小さい核で山水草木、楼閣建築、五官表情を生き生きと表現し、蘇州工芸彫刻「精、細、雅」の芸術魅力を反映する。
＊オススメ：蘇州舟山核彫村
香山幇伝統建築営造

太湖の浜にある香山では、古くから有能な職人が輩出し、歴史上「香山幇職人」と呼ばれている。彼たちは大工をはじめとして、左官、彫刻師、築山職人、彩色師などの職種を一体にして、嘗ては蘇式建築の最高峰を代表していた。創意工夫が凝らされた蘇州庭園から堂々とした皇室宮殿まで、香山幇はこれらの作品によって建築の歴史で輝かしい成果を残した。現在、彼たちは職人技を今の世に生かし、継承しながら革新を続けている。
＊オススメ：東山彫花楼、拙政园など
Tips：香山幇伝統建築営造技芸は2009年に国際連合教育科学文化機関により人類の無形文化遺産の代表的な一覧表中国伝統木造建築技芸部門に登録された。
桃花塢木版年画

蘇州桃花塢木版年画は中国の明の時代に起源し、歴史上「姑蘇版」と呼ばれ、日本の浮世絵版画にも一定の影響を与えた。描画、彫刻、色刷りという三つの工程は簡単に聞こえるが、実際に細かい工程が20以上ある。職人たちは丁寧に描き、細かく彫り、数色を刷り重ねることにより、生き生きとした木版年画を完成する。「一団和気」「花開富貴」などは伝統的な年画の内容である。現在の年画はラインが細かく、色が優雅で、静かな水郷生活をテーマにするものが多く、装飾或は収蔵用の芸術品となっている。
＊オススメ：桃花塢木版年画博物館
湖筆

湖筆（湖州産の筆）は徽墨（安徽省産のすみ）、宣紙（画仙紙）、端硯（端渓産の硯）とともに「文房四宝」と称され、「筆中の冠」と誉められています。蘇州湖筆は原料の選択が厳格で、技術が精巧で、性能が多様で、品種も揃っています。
漆器

蘇州漆工芸は、材料の選択が厳格で、工芸が精巧で、造型が多様で、彩画がきれいで、色合いが優雅です。民族の特徴と地方の風格に富み、豊かな表現力と芸術的潜在力を持っています。
蘇扇

蘇扇（蘇州扇子）は細工が精巧で、造型が美しく、形もそれぞれで、上には山水、花鳥、人物などを描き、また名士の詩句を書いても良いです。暑気払いのほか、ある程度の賞玩価値と所蔵価値を有します。
蘇州木彫

蘇州木彫は地方の民間の彫刻芸術です。普通の材木は、職人の構想を経て、巧みに配置された立体画面に彫刻し、「自然で天成、古風で素朴で優雅」の芸術的効果を果たします。
彩蛋

蘇州の彩蛋芸術品（卵絵）は精緻で上品で、優れた価値を持っています。