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2022-07-29
はい!夏の蘇州グルメシリーズが届きました~(二)

夏の蘇州は美味しいもの探しにぴったりの季節です。鹵菜(お惣菜)専門店には夏向けの料理が次々と登場します。初夏の酒醸は楓鎮大肉麺の香りと鮮味を引き出します。また、蘇州のレストランもに美味しい料理がたくさん並びます。この季節の蘇州はおいしものの宝庫なのです!

#1鹵菜(ルサイ)店の旬の味

白斬雞(パイチャンチー)

蘇州の白斬雞は「三拎三燙」という伝統的な「燙」(熱を加える)という調理法で作られます。具体的にはまず前処理した鶏を「拎」(引っ提げる)して、沸騰している鶏のスープに短時間入れ、また取り出して氷水で冷やします。この順番で三回繰り返すと肉が柔らかく、皮は歯応えがよい、肉と皮の間にゼリー状の透明な肉汁が滲み出る白斬雞が出来上がります。鶏肉を特製のつゆに少しつけて、口に入れると、冷たくて旨味がたっぷり溢れ出します!

お薦めのお店:五徳居、聚食再、鳳遊記

塩水鵝

夏になると、新鵝(ガチョウ)が市場に出始めます。鹵菜店の塩水鵝の売れ行きも夏前より非常に好調になり、蘇州の街に塩水鵝の専門店が数多く出されるほど繁昌します。塩水鵝が美味しい秘訣はその継ぎ足される煮汁にあります。十数種類の香辛料の配合によって塩水鵝の独特な味が作り上げられます塩水鵝は、肉が柔らかくもしっかりしていて、皮に歯応えがあります。その旨味たっぷりの塩味で、ご飯がよく進む一品です。

お薦めのお店:小閔塩水鵝、馮姑娘塩水鵝、小芳塩水鵝


#2麺屋にある夏の旨み

楓鎮大肉麺

楓鎮大肉麺は「最も難しく、最もこだわりがあり、最も美味しい」と言われる蘇()式の麺です。白燜肉を改良し、新たに生まれ変わった大きな肉は噛みやすく、脂が程よく乗っています。肉汁やタウナギの骨を煮込んだスープ、大肉汁、酒醸露を合わせてできたスープはあっさりしながら深みがあり、酒醸の爽やかな香りが食欲をそそります。夏の蘇州観光なら、ぜひ老舗の麺屋にて楓鎮大肉麺をお試しください!

お薦めのお店:同得興、万泰、蘇虞斎、蘇祥


鴨麺

夏は、鴨を食べるのに最適な季節です。蘇式の「鹵鴨」は最上級の「麻鴨」を材料に、煮込んでから汁という調味液に漬け、その後またいくつかの工程を経て、さらに「紅麹」というもので色付けをすることで、滑らかでさっぱりする鹵鴨が出来上がります。皿に盛った棗色の鹵鴨は油が光っていて美味しそうで、また特製の汁をかけると、鼻を刺激するいい香りがして、ヨダレが誘われてしまいます。赤の鹵鴨に白湯細麺は、絶対的な組み合わせで、味は抜群です!

お薦めのお店:松鶴麺館、宴揚楼・蘇式麺館


#3ストリートフード

肉餡団子炒め

立夏から販売が開始し、重陽節で売り終わる肉団子炒めは夏の蘇州の点心界の「優れ者」です。この軽食の最大な特徴といえば、「蒸してから包む、包みたてを食べる」ことにあります!うるち米ともち米の粉でできた団子の皮を蒸し、豚肉のミンチ、干し海老、エビ肉、エゾキスゲ、たけのこ、黒きくらげ、竹の芽などの食材で炒めた餡を団子の皮に包み、団子の開口部からこの料理の「魂」と言えるかけ汁を注ぎ、エビ肉を飾ったら、出来上がり。一口かじると、スープの旨味、餡の香り、皮の歯応えが相まって、旨みたっぷりの旬の味は口の中で広がり、それはもう絶品です!

お薦めのお店:万福興、近水楼糕団、明月楼糕団店


#4蘇幇菜館:豊かな旬の味

六月黄

六月黄とは旧暦の六月、三回目の脱皮を終えたばかりの若い蟹のことです。六月黄はメスではなく、必ずオスを食べます。この時期のオスの蟹は身が柔らかく、肉汁が多くて、さらに半液体状のみそが含まれているため、軽く口を当てて吸い込めば、何とも言えない旨味が口の中で広がります。六月黄の調理法は多種多様ですが、六月黄ならではの旨味をより際立つのは、やはり小麦粉と枝豆を使った料理で、このわずか二つの食材だけで若い蟹の生まれつきの旨みがしっかり閉じ込められます(7-8月が食べ頃です)。

お薦めのお店:洋洋中華料理館、陽澄漁隠酒店、玲玲酒家


西瓜鶏

西瓜鶏は蘇州の夏の旬の名物料理です。縁起のいい模様が刻まれる西瓜の殻を入れ物にし、童子鶏(若鶏)、ハトの卵、ハムの千切り、ハスの実などの食材を用いる料理で、料理人に鶏スープの火加減と果物彫刻の技が求められる一品です。西瓜鶏を食べるには、スープを飲んでから鶏肉を食べる順番がお薦めです。スープには西瓜の甘さもあれば、鶏肉の旨味と香りもあります。鶏肉はさっぱりしていて柔らかく、夏バテの解消にも効くため、蘇州人の夏の飲食に対する考え方である「食事は栄養分を余分に取らず、さっぱりとするものが良い」を反映したものとも言えます。

お薦めのお店:得月楼、松鶴楼、香山味道中餐庁