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2022-07-19
はい!夏の蘇州グルメシリーズが届きました~(一)

夏の蘇州は美味しいもの探しにぴったりの季節です。鹵菜(お惣菜)専門店には夏向けの料理が次々と登場します。栄養と味が両方とも抜群の子持ちエビは「三蝦麺」と姿を変え。街中に売られている「もちもち」や「キンキン」という形容がピッタリの軽食を見て、思わず列に並び、買ってしまうことでしょう。この季節の蘇州はおいしものの宝庫なのです!

#1鹵菜(ルサイ)店の旬の味

五香小肉

夏になると、蘇州にある一部の鹵菜店の前には大きな揚げ物専用鍋が準備され、夏の名物料理「五香小肉」が揚げられます。揚げた肉に残った油を取り除き、五香粉をかけると、人々はその香りに誘われ、無性に食べたくなります!一つ口に入れると、中が柔らかく、外はサクサクな食感で、ちょうどいい味付け、まさに夏の絶品といえる一品です。

お薦めのお店:杜三珍、趙天禄、老蘇州五香小肉店

糟味

蘇州人が夏を過ごすにはさっぱり味の「糟味」が欠かせません。糟味の神髄は「糟滷」という長い時間熟成した酒粕から抽出された深い香りの糟汁に香辛料を配合してできたものにあります。蘇州では、糟肉、糟鶏、糟牛肉、糟枝豆など、全ての食べ物は「糟」にすることが可能で、この塩味と旨味の後の甘味とほのかな酒の香りがする糟滷に漬ければ、ごく普通の食材でも、香り高い美味しい料理に生まれ変わるのです。

お薦めのお店:杜三珍、陸稿薦、鳳遊記

#2 麺屋にある夏の旨み

三蝦麺

初夏の折、蘇州産の子持ちエビが市場に出始めることに連れ、「三蝦麺」を食べる時期もやってきます。三蝦とはエビの肉、卵、みそのことを指し、旨みたっぷりのエビの肉、赤いみそ、プリプリの卵をエビから剥がし、これらを炒めて赤みがかった「三蝦麺」の具を作ります。蘇州式の細麺や錦糸卵のスープに合わせ、おかずを数種類準備すればこだわりの三蝦麺の完成です。グルメを紹介するドキュメンタリー番組『風味人間』のおかげで中国中に名を知られるようになった三蝦麺は、蘇州の人々にとって夏の最も贅沢な一品です。

 お薦めのお店:宴揚楼・蘇式麺館、蘇虞斎、裕興記、胥城大廈·蘇香閣

#3 ストリートフード:もちもち PK キンキン

薄荷餅

蘇式点心は旬の味にこだわりを持っています。夏の蘇州では肉餡団子炒めの他、もちもちとした清涼感のある薄荷餅も大人気な点心。四角形の薄荷餅は色だけでも夏にふさわしく、米の香りにほのかな薄荷の味がして、程よい甘さがあります。刻みくるみが中に混ざっていて、朝ごはんにしてもいいし、午後のティータイムのお菓子としてもぴったりです。

お薦めのお店:黄天源

緑⾖スープ

独自の特徴で名を轟かす蘇式「緑⾖スープ」は各地のグルメたちに大人気な一品で、「発祥の地に臨まないと口にすることのできないグルメ」の一つと言われています。緑⾖、もち米、インゲン豆、ナツメの砂糖漬け、冬瓜の砂糖漬け、紅緑絲(橘の皮などをシロップや着色料に浸して乾燥させ細く切ったもの)などの食材を冷たい薄荷水に浸して出来た蘇式緑⾖スープは、具がたっぷり入り、色鮮やかで、一度味わえば、病みつきになるほど美味しいです。この一杯で夏の暑さを吹っ飛ばせるだけでなく、お腹もいっぱいになれます!

お薦めのお店:伴夏飲品、許記緑⾖湯、緑⾖阿婆緑⾖湯